この曲は実は前からあった曲で、アルバムを作る話になった際に、もう一度書き直したいなって思っていた曲でした。もともと「ハワイアン・テイストの曲を作ってみよう!」と始まった曲で、南の島の香りがする曲ではあったのですが、良い部分は残しつつ、伸びのあるメロディに書き直すぞ!っと、何パターンも作ってこの形に収まりました。
歌詞の内容も全て書き直そうということで、出てきたテーマが『今を作ってくれた過去、そしてまだ見ぬ未来の自分』という「時間の流れ」。まさにそんな話をしている最中、私の祖母が亡くなった連絡が入りました。祖母には1度しか会ったことがないし、すぐに会いに行ける距離ではなかったので、記憶も写真でしか思い出せませんでした。ですが連絡を受けた母の涙を見て、「祖母がいて、母がいて、いま私がここにいるんだ」という、当たり前な事なのにこんなに実感した日はありませんでした。
Sing for you。そんな想いを表した曲になったのは必然だったのかもしれません。